北のみなとのシンクタンクとして
一般社団法人寒地港湾空港技術研究センターは、産学官各界の技術者、研究者が協力して港湾、海岸に関する技術の一層の発展を図り、地域の発展に資することを目的に設立、活動してきた「北海道港湾・海岸研究会」を前身に、昭和62年に社団法人寒地港湾技術研究センターとして歩みを始めて38年目を迎えることとなりました。
その間、当センターの設立目的である「積雪寒冷地の氷風雪・波浪の制御及び利用に係る港湾、海岸及び空港の技術及びこれに関連する技術並びに港湾・空港の利活用に関する調査研究に努め冬に強い港湾、海岸及び空港の整備の促進と我が国の地域社会の発展に寄与する」ため、ハード及びソフト両面にわたる各種調査研究、シンポジウム、講習会、情報収集・発信などの活動を行い、広く技術、知識の普及に努めて参りました。
また、「港湾の施設の技術上の基準との適合性を確認する業務」を実施する登録確認機関として平成20年2月から業務を開始したほか、港湾の利用促進並びに地域振興に関してより体系立てた取り組みを行い、学識経験者との連携を強化して地域社会の問題解決に寄与することを目的に「寒地港湾地域開発研究所」を平成23年7月に設立しました。更に、公益法人改革に伴い平成25年4月1日から一般社団法人として、令和2年4月1日から空港に関する研究を追加し、一般社団法人寒地港湾空港技術研究センターとして活動しております。
当センターは今後とも港湾や空港を核として幅広い活動を行って参りますが、労働力不足の顕在化、インバウンドの拡大といった社会環境の変化や、脱炭素社会の実現、農産物の輸出促進などの新たなニーズに的確に対応し、港湾・空港の整備及び利活用に係る技術や港湾・空港を核とする地域振興に関する調査研究を通じて「北のみなとのシンクタンク」として、多くの方から信頼され、期待されるとともに、我が国の経済社会に一層貢献できる組織となるべく研鑽に励みたいと思っておりますので、ご支援、ご指導をお願い申し上げます。